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FOCUS

学芸員が見どころを紹介!ファッションブランドによる香水瓶の魅力

2020.03.16

エルザ・スキャパレッリ、左から「スリーピング」(1938)「ショッキング」(1951)「ショッキング」(1937)エルザ・スキャパレッリ、左から「スリーピング」(1938)「ショッキング」(1951)「ショッキング」(1937)

ポーラ文化研究所の活動をご紹介する「FOCUS」第1回は、ポーラ文化研究所が展示協力をしている「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」展(箱根・ポーラ美術館にて開催中~2020年4月5日まで)の見どころを、担当学芸員がご紹介します!

【見どころ①】ファッションブランドによる香水瓶の登場!
現代では一般的な、ファッションブランドによる香水。その香りやボトルデザインは、デザイナーが思い描く世界観を表現する大切なものとして親しまれています。
ファッションブランドが香水を発表するようになったのは、今から約100年前のパリでのこと。本展示では、そのようなモード業界に登場した香水瓶の始まりと、現代まで続いている香水瓶の軌跡を中心にご紹介しています。

エルザ・スキャパレッリ「ショッキング」(1937)エルザ・スキャパレッリ「ショッキング」(1937)

中でも注目が、20世紀最大の芸術運動であったシュルレアリスムと接近したデザイナー、エルザ・スキャパレッリの香水瓶です。サルバドール・ダリとのコラボレーションで知られるスキャパレッリ。本展示では、女性シュルレアリストのレオノール・フィニがデザインした「ショッキング」などが登場!一見香水瓶とは思えないような、ユニークな形をお楽しみください。

クリスチャン・ディオール「ジオラマ、またはミス・ディオール」1949年クリスチャン・ディオール「ジオラマ、またはミス・ディオール」1949年

ほかにも、ルネ・ラリックによる上品なデザインが魅力的なウォルトや、現代でも親しまれているクリスチャン・ディオールの香水瓶などを展示しています。

左からコティ「パリ、クリスマス用」(1940頃)、「古代の琥珀」(1910)、「ロリガン」(1914)左からコティ「パリ、クリスマス用」(1940頃)、「古代の琥珀」(1910)、「ロリガン」(1914)

【見どころ②】化粧品メーカーもアーティストとコラボ!
ファッションブランドだけではなく、ゲランなどの老舗香水メゾンや、コティといった新興化粧品メーカーなどもまた、アーティストとコラボレーションして個性的な香水瓶を次々に発表しました。ガラス加工技術の発展とともに、より自由なデザインが可能になった20世紀の香水瓶デザイン。サン=テグジュペリの小説からインスピレーションを受けたというゲランの「夜間飛行」や、コティの「古代の琥珀」など、詩的な名称にも注目です!

展示風景展示風景

【見どころ③】ファッション雑誌等に掲載された香水瓶の広告にも注目!
今回は香水瓶だけではなく、その香水瓶の雑誌広告もあわせて展示しています。写真が大きなシックなデザインから、イラストレーターによるキュートなデザインまで、その内容も様々。広告を通して、当時の空気感を想像するのも鑑賞の楽しみのひとつです。
80点を越える香水瓶や雑誌などから見る香水瓶の世界。各ブランドの世界観をじっくりとご堪能ください。

展示風景展示風景

【展示情報】
「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」
会期:2019年12月15日(日)~2020年4月3日(金)※会期が変更になりました。
会場:ポーラ美術館 展示室4(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285)
その他詳細・最新情報はポーラ美術館ウェブサイトをご覧ください。

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