日本独自の伝統化粧は、紅、白粉、お歯黒、眉作り・眉剃りなどが中心で、年齢や身分、職業や階級、さらに未・既婚などを表していました。地域によって異なる部分もあったものの、女性の通過儀礼と深く関わるものでした。近代に入ると、お歯黒や眉作り・眉剃りは徐々に姿を消し、白粉は白一色ではなく多色が出現。紅もスティック式のものが作られ、女性の社会進出とともに、個性を尊重した化粧へと変化していきました。
第一章化粧道具
第二章近代の化粧 明治~大正時代
第三章コンパクト
第四章近代の化粧 昭和時代
第五章鏡と鏡台の変遷
第六章江戸時代の髪型と髪飾り
第七章近代の髪型と髪飾り
第八章装う
第九章千代田の大奥