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2025.05.30
ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリー イベント展示風景
「布が生きている時代から、西洋が捉えたジャポニズムまで」五感で感じる歴史的ドレスコレクションの魅力 衣服標本家 長谷川彰良氏トークイベント
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスが運営するポーラ文化研究所の化粧文化ギャラリー(東京・港区南青山)は、現在展示の関連プログラムとして、衣服標本家 長谷川彰良さんをゲストに迎えたトークイベント「『仕立てられた身体』 構造から読む、ドレスの哲学」を開催しました。会場では長谷川さんが所蔵する19-20世紀のドレス、ボディス、コルセットといったコレクションを展示し、間近でのご鑑賞など、服飾の魅力に存分に触れていただきました。
左)1840年代の貴重なアンダードレス
右)西洋の人々がイメージするジャポニズムを表現したティーガウン
美術館などで展示されている歴史的コレクションが、こんなにも間近に見ることができ、直接触れることもできる機会は少ないため、参加者の皆さんも時間の限りドレスの造形を見て、優しく触れて、その美しさを噛みしめてくださっているようでした。
左)裏側だからわかる生地の裁断やドレスの造形に見入って真剣
右)様々なご質問に丁寧に解説される長谷川さん
// 衣服標本家 長谷川 彰良 プロフィール //
衣服標本家。「半・分解展」を主宰。「半・分解展」では「100年前の感動を100年後に伝える」ことを表現し、衣服を介して歴史と芸術を追体験し、美の根源を探究する場を生み出している。古い西洋の衣服を分解して「標本」にし、衣服の「構造美」や「着心地」を研究。型紙を起こして現代に数百年前の衣服の美しさを具現化することで、服飾の美を触って体験できるものにしている。2025年1月『あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化』(翔泳社)を刊行。
X:@rrr00129
Instagram:@akira__hasegawa
開催中「ヨーロッパの装い」展 ファッションプレートパネル・扇子展示風景
西洋の人がイメージしたジャポニズムドレスのパネル
ポーラ文化研究所 学芸員 渡辺美知代
~Staff’s voice~ ポーラ文化研究所 学芸員 渡辺美知代
数年前から長谷川さんの活動や研究姿勢に共感を持ち、一緒にお仕事をさせていただきたいという願いが叶ったイベントでした。
私たちは化粧文化を研究発信していますが、昔も今も人は顔だけでは歩いていないと考え、“装い”というテーマでファッションと化粧をトータルでお伝えし、お客さまのライフスタイルのヒントになったら嬉しいです。
化粧を文化として捉えることで見えてくる、化粧の社会的側面や人々の美意識をさまざまなクリエイターの方々と発信していきたいと思っています。ギャラリーでは多様なプログラムを企画していますので、お時間の許す際には青山までお気軽にお立ち寄りください。
※イベントスケジュール等、詳細は予約サイトをご覧ください https://polabunken.peatix.com/
// 化粧文化ギャラリー 開催中展示概要 //
展覧会名 「ヨーロッパの装い 19 - 20世紀を中心に 」展
会 期 開催中~9/26(金) *料金 無料
開室曜日 木・金(木曜は予約制)
時 間 11:00~17:00(最終入室は16:30まで) *休室日 8/14(木)15(金)
場 所 ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリー (東京都港区南青山2-5-17 ポーラ青山ビルディング1F)
※展示企画詳細は公式サイトをご覧ください。https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/gallery/artandbooks/2025/03/event004/