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「変化の明治、進化の大正、多様化の昭和」
社会の変化と連動し、劇的な変容を遂げた近代日本の化粧史を紹介

「白・黒・赤」の3色を用いた伝統的な日本の化粧は、明治を境に西洋の影響を受けて劇的な変化をみせます。例えばベースメーク。江戸から用いられてきた白粉に毒性があることが知られ、素材の安全性が見直された明治、煉白粉・水白粉・紙白粉など新しいかたちが生まれた大正、油分を含みくずれにくくなった乳液状白粉や肌の色に合わせて白粉を選ぶことが広がった昭和と、材料も形状も使い方も変わっていきます。 こうした化粧の変化は、服装や生活スタイルの変化、社会の流れと密接な関係にあり、化粧が単に身を飾る術ではなく社会的な意味を持つ行為であることを教えてくれます。現代の美意識に繋がる「私らしい美しさ」や「多様性」の意識もこれらの時代に萌芽がみられ、社会的なよそおいのなかに個人の個性がにじみだすことからも興味深い時代です。

明治・大正・昭和の化粧文化ー時代背景と化粧・美容の変遷

明治・大正・昭和の化粧文化ー時代背景と化粧・美容の変遷書籍

明治維新以降の伝統的化粧から西洋文明の化粧を取り込み、日本独自の化粧意識と融合していった121年間、各時代の社会像や化粧、美容の状況を解説。
B5判 価格 2,200円(税込)

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