ポーラ文化研究所ポーラ文化研究所
ポーラ/オルビス ホールディングス
JP|EN
JP|EN
Search
Close
化粧文化 COSMETIC CULTURE
コスメのある風景
時代を映す白粉

013

時代を映す白粉

2019.12.12

女性たちの肌に寄り添ってきた白粉(おしろい)。

江戸時代には白一色だった白粉は
明治時代後半になるとオークルや黄色などが発売され、
「自然色(ナチュラルカラー)」という言葉も生まれました。

また、その形態も時代とともに進化していきます。
明治時代まで粉末を水で溶いてつかう粉白粉(こなおしろい)が一般的でしたが、
大正時代になると液体やクリーム状のものなども登場しました。

化粧品の進化や時代の変化に合わせ、
パッケージも様々な形態、デザインのものが生まれました。

こちらは昭和初期の粉白粉の紙容器。
ヨーロッパの流行を取り入れた柄が描かれています。
例えば、植物の優美な曲線を取り入れたアール・ヌーヴォースタイルや、
アール・デコを彷彿とさせる幾何学模様。
この時代の西洋への憧れが、デザインにも反映されていることがわかります。

時代とともに、様々な使い心地やデザインが登場した白粉。
お気に入りの化粧品を選ぶ楽しさが伝わってくる資料です。

粉白粉、昭和初期
Photo YURI MANABE

  一覧へ戻る  

この記事のタグから他の記事を検索できます

最新の記事

上へ