ポーラ文化研究所ポーラ文化研究所
ポーラ/オルビス ホールディングス
JP|EN
JP|EN
Search
Close
化粧文化 COSMETIC CULTURE
お化粧ヒストリー

ベースメークに使うアイテム

036

ベースメークに使うアイテム

2023.08.24

現代の私たちが使用するベースメークアイテムには様々な形状がありますね。パフを使うパウダーファンデーションやクッションファンデーション、ブラシやスポンジ、あるいは手で塗るリキッドファンデーションやクリームファンデーション...。アイテムにあわせたツールを使い分けています。
では、江戸時代のベースメークはどのようなツールを使用していたのでしょうか。

主に使用するのは粉白粉(こなおしろい)、白粉を水で溶くときに使う白粉三段重(おしろいさんだんがさね)、そして刷毛です。白粉をつけるときは手や手拭い、紙なども使用していました。

白粉三段重の一番下の深い段に水を入れ、二段目に粉白粉を適量入れます。そして残りの一段を、絵の具のパレットのように使い粉白粉を水で溶いて濃さを調整します。
好みの濃さになったら、刷毛や手で顔や首、襟足、デコルテに塗っていきます。乾くと伸ばしにくくなるので、手早くメークする必要がありました。

色は白一色ですが、水の量との調整によって薄くも濃くもできました。例えば、鼻筋にはハイライト効果をねらって重ね塗りを、顔は首よりも薄づきにすることで顔がより映えるようにするなど、白一色でも立体感や素肌感が出るよう工夫してメークしていたのです。

粉白粉は「白粉包み」と呼ばれる紙の包装紙に入れられて販売されていました。ブランドによってさまざまな図柄が印刷されており、歌舞伎役者が描かれたものや、美女として名高い小野小町にあやかったものなど見ているだけでも楽しくなります。現代と同じように江戸時代の女性たちも、「どれにしようかな」と楽しみながら迷っていたのかもしれませんね。

明治時代以降さまざまな剤形の白粉が登場しますが、粉白粉は基本のベースメーク料として長く女性たちのおしゃれに寄り添い続けました。

上から時計回りに、白粉三段重、白粉包み、白粉刷毛上から時計回りに、白粉三段重、白粉包み、白粉刷毛

  一覧へ戻る  

この記事のタグから他の記事を検索できます

最新の記事

上へ